ウォール街のランダム・ウォーカー その2
おはこんばんにちはNozakiです
今日は昨日に引き続きバートン・マルキールさんの「ウォール街のランダム・ウォーカー」を紹介していきます.
今回は第二部ということでプロの投資家の成績表について解説していきます.
①第二部の目的
第二部では実際にテクニカル分析とファンダメンタル分析のプロの投資家の成績を見ることでどのような投資スタイルが成功しやすいのか、を学ぶ.
②内容
一言で言いますと「テクニカル分析もファンダメンタル分析もダメ!」ということです.
ひとつずつ解説していきましょう.
まず、テクニカル分析について筆者は、市場の動きはコイントスでランダムに動いているようなもので過去のデータからパターンを見出し動きを正確に当てることは決してできないと指摘している.
テクニカル分析がチャートの動きを予測するのに何の役にも立たない例として次のような話があります。
コイントスで作ったチャートをテクニカル分析をしている投資家に見せたところ分析して得意げに「これはどの銘柄だ。教えてくれ、今すぐ買いたい!」といったそうです(笑)
次に、ファンダメンタル分析には3つの欠点があると指摘しています。
一つ目は「どれだけ情報を集めようとも、将来についての期待が正しいかどうか現時点で証明できないこと」
例えば、企業の不正や災害などのアクシデントは予測することができず必ずしも期待通りに株価は動きません.
二つ目は、「不完全なデータから正確な期待値を計算することはできないこと」
例えば、企業が株価を上げるためにデータを改ざんしていた場合、そのデータを用いたファンダメンタル分析は意味を成しません。
三つ目は、「どれだけ分析して期待値を計算できたとしても、既にほかの誰かがそれを知っていて株価はその情報を織り込み済みである可能性がある」
仮に、多数の優秀な投資家たちが常に、過大評価された銘柄を売ったり、過小評価されている銘柄を買ったりする機会を探し回っているとすると、各人がそのような行動をとった結果現在の株価は将来の見通しを適切に割り引いていることになる。
以上のことから「テクニカル分析もファンダメンタル分析も最適の投資スタイルではない」ということが書かれていました。
では、成功するためにはどのような投資スタイルが最適なのでしょう
筆者は成功するためには3つのルールがあると述べています。
一つ目は、利益成長率が今後5年以内にわたって市場平均以上の銘柄を買う
二つ目は、株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出さない
三つめは、投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーを持つ銘柄を選ぶ
です。
正直この三つのルールとテクニカル、ファンダメンタルの違いがよくわからないのですがおそらく
「どちらか一方ではなくテクニカル分析とファンダメンタル分析を組み合わせて長期的に成長が見込める銘柄を買え」
ということではないでしょうか??
で、結局何を買えばいいんだよ!!といいますと
「インデックス・ファンドに長期分散で投資しろ」ということです。
次回はなぜアクティブ・ファンドよりインデックス・ファンドに投資すべきか、インデックス・ファンドの特徴を踏まえながら解説していきたいと思います。
では、また次回!!