ウォール街のランダム・ウォーカー その3
おはこんばんにちはNozakiです
今日も昨日に引き続きバートン・マルキールさんの「ウォール街のランダム・ウォーカー」を紹介していきます.
今日は第三部ということで「インデックスファンドをもとにした新しい投資テクノロジー」について解説していきます。
①第三部の目的
インデックスファンドに基づく新たな投資法の特徴を理解し、なぜインデックスファンドの長期分散投資が最適な投資スタイルなのか学ぶ
②内容
一言で言いますと「インデックス・ファンドで常に市場の動向に沿って動き、長期分散投資によって低リスク、高リターンを得る」です
前回のまとめとして「株式市場は新しい情報を迅速に織り込む能力にたけているため誰も他人以上にうまく先行きを予測することはできない」というものでこれは効率的市場理論といいます。
つまり、市場を予測することは難しいから市場に沿って投資するのが無難ということになります。
その答えがインデックス・ファンドです。
インデックス・ファンドとは日経平均株価やダウ平均などの指標に連動して投資するもので、プロの投資家が独自の目線で選出した銘柄を買うアクティブファンドに比べ、銘柄を分散することができ、人件費もないため手数料が少なく安定したリターンが見込めます。
事実アクティブファンドのほとんどがインデックスファンドの成績に及びません。
次に分散投資についてです。
金融資産におけるリスクとは「リターンの散らばり具合、つまり分散または標準偏差」定義されています。
株式投資では一般的に大きなリスクをとることによって、より高いリターンが得られる。一方でリスクを減らすにはリターンを犠牲にしなければなりません
しかし、リターンを犠牲にせずリスクを減らす方法があります。
それが分散投資なのです。
例えば、晴れのときに50%の利益を出し、雨のときに25%の損失を出すA社と、雨のときに50%の利益を出し、晴れのときに25%の損失を出すB社に投資するとします。
晴れと雨の日が年間半分ずつとした場合、それぞれのリターンの期待値は12.5%になるしかし、実際は晴れの日が多い年もあるし雨の日が多い年もありどちらの企業への投資はリスクを伴います。
一方で、分散してA,B両方に投資した場合、どんな天気だろうと12.5%のリターンを得ることができます。
このケースでは、両者のリターンの相関係数が完全にマイナスの関係にあり分散投資によってリスクを完全になくすことができます。
つまり、相関係数が低い企業に分散投資をすることによってリターンを犠牲にせずリスクを減らすことができます。
今日のところは以上になります。
では、また次回!!